よくあるご質問

インフルエンザ流行時の注意

インフルエンザ流行時の注意について述べます。

インフルエンザの家庭での対処は?

インフルエンザは、高熱、全身のきつさ、筋肉痛、関節痛などの全身症状が非常に強い病気です。体力を消耗しないよう安静に努め、脱水症状に気をつけて水分を補給しましょう。
インフルエンザの治療を開始したにもかかわらず、3~4日たっても解熱しない場合は、再度受診してください。二次感染による中耳炎や気管支炎、肺炎など、合併症の有無の評価が必要です。咳、鼻水は、1週間程度続くことが多いようです。

異常行動、言動はありませんか?

インフルエンザの合併症として、小児では、脳炎・脳症の発症に注意が必要です。 脳炎脳症の初発症状は、異常な行動や言動です。
しかし昔から、インフルエンザにかかると脳炎・脳症ではなくても、うなされて叫んだり、うわごとを言って徘徊するなどの異常行動が起こることが知られています。このような異常行動は抗インフルエンザ薬の使用の有無にかかわらず起こりますので、高熱が続く病初期には特に注意が必要です。
異常な行動や言動が我に返ることなく長時間続く場合は、必ず医療機関を受診しましょう。

家庭内感染で注意することは?

家族内に患者が発生すると、家族にインフルエンザが蔓延することが危惧されます。
発症の予防には、家庭内での患者隔離、マスクの着用、手洗い、うがいが必須ですので励行しましょう。
流行期には、不必要な人混みへの外出も出来る限り控えましょう。
インフルエンザの潜伏期間は2~3日です。
家族内感染があれば、数日で次の患者さんが発症します。
発熱などの症状が出た場合には、医療機関を受診し、家族がインフルエンザになったことを必ず伝えましょう。

薬が残ったときはどうしたらいいの?

処方された抗インフルエンザ薬は、症状が軽くなっても必ず最後まで使い切りましょう。
途中で中止すると、症状が再燃したり、ウィルスが耐性化する危険があります。

登園、登校の目安は?

学校保健安全法施行規則では、「インフルエンザは、発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(乳幼児では3日)を経過するまで、出席停止とする。」と定められています。
従って、保育園、幼稚園児は、発熱した日から5日以上経過し、かつ、解熱した後3日以上経過するまで、登園できません。
小学生以上では、発熱した日から5日以上経過し、かつ、解熱した後2日以上経過するまで、登校できません。
ただし、これらはあくまでも最低限の目安です。
解熱後も元気がなかったり、きつがったり、気になる症状がある場合には、全身状態が改善するまでは自宅で安静にして療養し、元気になってから登園登校しましょう。

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