よくあるご質問

上手な小児科のかかり方

子どもの病気を診断治療するために、「持ってきていただきたい情報」があります。
詳細な情報があると、病気の診断が容易になり、治療しやすくなります。
是非、受診する時に、その情報を持ってきてください。
お母さんはもちろん、この頃はお父さんやおじいちゃん、おばあちゃんがお子さんを連れてこられる場合も増えていますので、参考になれば幸いです。
小児科に上手くかかって、皆さんがより早く元気になってくれることを祈っています。

小児科を受診する時に用意する情報は?

診断には、症状の時間的経過を知ることが非常に重要です。
何時からどのような症状がどのくらい続いているのか?
一日の間に症状が悪くなる時間があるのか?
いつどこの病院にかかって、何と言われたのか?
どういう治療や検査をしたのか?などです。
症状の経過とお子さんの状態を時間を追って整理して伝えて下さい。
出来ればメモしておきましょう。

発熱:朝晩の熱を測って、記録しましょう。 熱型表を配布していますのでご利用下さい。
鼻水、鼻づまり、咳、喘鳴、呼吸困難:昼寝や夜間の睡眠が普段通りできているか? 哺乳や食事が普段通り摂れているか? が重症度の評価に大切な情報です。

嘔吐、下痢:嘔吐、下痢の色と性状と回数が必要です。
飲水量、尿の回数、健康時の体重:脱水の程度を推測する重要な情報です。

食物アレルギー:食材と皮膚症状(蕁麻疹や湿疹など)の関連がわかるように、食事内容(メニュー程度)と皮膚症状の推移をメモなどに記録して持ってきてください。

現在飲んでいる薬や検査の情報、母子手帳はいりますか?

必要です。
内服している薬、塗っている薬などがある場合はお薬手帳や薬袋を、前医で検査をしている場合にはその結果を持参しましょう。
また、母子手帳も必ず持って行きましょう。

かかりつけ医は必要ですか?

お子さんの病状をよく理解しているかかりつけ医を持つことは、より早く病気を診断して治療できたり、こじれて悪化することを防ぐことにつながります。 かかりつけ医を持たず、一つの病気の経過中に病院を転々とすると、各々の病院で何と診断され、どう診て、どう治療していたのか?病気の経過がわからなくなり、検査や薬が重複したり、診断に余分な時間がかかったりするのです。
どんな経過でも信頼して相談できるかかりつけ医を作りましょう。

再診は必要ですか?

病状の説明と病名を聞いた後、どういう時に再診するべきか?夜間の救急受診が必要な場合はどんな症状の時か?などを、必ず聞いて帰りましょう。

不安や希望は伝えてもいいのでしょうか?

「いつから登園できるか?」、「点滴は必要ないか?」、「入院治療は避けたい。」、「入院して治療したい。」、「大きな病院で精密検査を受けたい。」、「出来る限りこの薬は使いたくない。」、など、不安に思っていることやご希望があれば、医師にすべて伝えましょう。それが信頼関係を作ることにつながります。

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